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診療のご案内
禁煙外来

最近は、喫煙を「ニコチン依存症」という"病気"としてとらえるようになり、喫煙者は治療が必要な患者さまだと考えられるようになっています。当院では禁煙外来を開設し、患者さまの禁煙をサポートする体制を整えました。

ニコチン依存症のしくみ

たばこが止められない理由として、「身体的依存」と「心理的依存」の2つの依存が挙げられます。「身体的依存」は、たばこに含まれるニコチンへの依存で、「心理的依存」は食後の一服などの習慣のことを指します。ニコチンはアセチルコリンという神経伝達物質と化学構造が似ており、脳に作用して快感を呼び起こします。しかし、別の神経にも作用することで神経伝達作用が衰えるという一面もあり、これがイライラや頭痛などのニコチン離脱症状となって、たばこが止められなくなるのです。

たばこの害と疾患

たばこの煙には4000種類の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上は有害物質といわれています。たばこを吸わない人と比較した場合の死亡率は、喉頭がんで32.5倍肺がんは4.5倍と極端に高くなります。また、一日の喫煙本数が50本以上を超えると、たばこを吸わない人と比べ、肺がん死亡リスクは15.3倍、虚血性心疾患は3.0倍になります。若い頃から吸い続け、「今さら禁煙しても意味ないだろう」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、禁煙年数を重ねるにつれ、肺がんや虚血性心疾患の死亡率は徐々に低下していきます。

思い立ったらぜひ、禁煙をスタートしてください。禁煙外来では、タバコ依存症スクリーニングテスト(TDS)でたばこ依存度を評価し、禁煙をスタートします。

 
禁煙スタート!

ニコチン欠乏によるイライラなどの離脱症状が現れるのを防ぐためにニコチン貼付薬を使用します。ニコチン貼付薬は、皮膚から徐々にニコチン分子が体内に吸収されます。開始日から4週間、その後2週間毎に段階を踏み、貼付薬を小さくしてニコチン量を少なくしていきます。ニコチン量の減少とあわせて大切なのが、吸いたい気持ちのコントロールです。吸いたくなる場所を避けるなどの生活環境の改善、水やお茶を飲んだり、ガムや干し昆布を噛むなどの代償法も取り入れてみます。禁煙をご希望の方は、お気軽に禁煙外来にご相談ください。

参考・日本医師会「たばことがん −生活習慣から考えるがんの予防−」