総合診療科

専門の診療科への紹介状を持たない患者さんや、どの診療科を受診すればよいのか分からない患者さん、また健康診断でいくつかの臓器にわたる異常を指摘され、受診する診療科に困っている患者さんに対し、外来ではまず「総合診療科」での診療をご提供いたします。

総合診療科では、病名の分からない患者さんに対して、臓器の枠にとらわれない幅広い知識を生かして、最適な医療の実施を目指します。診療の結果、専門診療科への紹介が好ましい場合には、速やかに連携することで、患者さんの問題解決に全力であたります。

このような方は総合診療科をご受診ください
  • 発熱が続くが原因がはっきりしない
  • 最近、体重が減ってきた(体重が増えてきた)
  • 健診で異常が出たが、どの診療科を受診したらよいかわからない
  • 症状は軽いが、重い病気かもしれないので心配だ
  • 倦怠感や疲労感が続く

総合診療医について

総合診療医の役割は患者さんの身体的な治療だけではありません。疾患の背景にある全てが診察の対象となります。日常生活における心理的な悩みを抱える人も増えるなか、家族の関係性や職場の環境など、病の根っこにアプローチする医療が求められています。

総合診療医は、患者さんの自宅や職場、家族関係まで視野にいれて治療方針を立てます。なぜなら現実の暮らしの制約を無視してしまったら、治療の効果が十分に発揮されないだけではなく、再発を繰り返すことにもなるからです。医療・福祉専門職だけでなく、学校、職場とも連携し、患者さんの暮らし方に合わせたコーディネートを目指します。

患者さんは家族や地域のなかで暮らしているため、生活環境の全てを視野に入れた治療と支援が必要です。
慢性疾患を抱えながら一生を終える人が6割ともいわれる今、病や障害とともに生き抜く時代がきています。医療の守備範囲は、保健や福祉、介護にとどまらず、住宅環境や働き方、まち全体の地域包括ケアシステムにまで広がっているのです。

総合診療医の役割

総合診療医の役割は患者さんの身体的な治療だけではありません。疾患の背景にある全てが診察の対象となります。

  • 役割その1 身体を診る
     特定の臓器に捉われない幅広い観点から、総合的に症状を診察し、また必要に応じて専門医を紹介します。
  • 役割その2 生活を診る
     患者さんの家族関係や職場等、疾患の背景にある実際の生活を大切にします。
  • 役割その3 地域を診る
     地域医療連携室と密に話し合い、地域で求められている医療を提供します。

多くの疾患の臨床的疾患の対応力を身につけるだけではなく、患者さんやご家族の生活課題を理解し、それを念頭に置いた解決策を提案できるソーシャルワーク的な能力のほか、予防や健康増進のための町ぐるみの働きかけ方(地域ケア)まで総合的な対応を行う必要があります。


当院の総合診療科においても、患者さんの心身の健康面、家族関係、就労・経済状況などを多角的に診て、その人が望む暮らしを送れるように、あらゆる専門医や協力者と連携して診療にあたってまいります。