年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | 263 | 142 | 195 | 217 | 351 | 511 | 822 | 1,085 | 1,261 | 463 |
①集計期間(平成29年4月~平成30年3月)に退院した患者さんの年齢階級別(10歳刻み)患者数を示しています。 ただし、年齢階級は90歳以上を1つの階級としてまとめています。
②年齢は入院した時点での年齢で集計しています。
—
当院は、新生児から100歳を超える患者さんまでと、幅広い年齢層の方に利用いただいています。去年と同様に80歳代が一番多く全体の24%を占めており、次いで70歳代が20%。60歳以上の患者の割合では、全体の68%を超え、地域社会の高齢化を反映しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
①DPC対象症例の内、上位5位までのDPC名称別患者数を集計しています。
②患者数が10未満のものは、「-」で表記しています。
③全国平均在院日数は、平成29年度のDPC対象病院の全国平均在院日数を掲載しています。
脳神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患 者 数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 52 | 18.04 | 16.38 | 28.85 | 69.77 | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 47 | 8.21 | 6.32 | 10.64 | 63.91 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 手術・処置等2なし | 24 | 5.04 | 6.28 | 0.00 | 76.75 | |
010060×2990400 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 | 18 | 23.33 | 20.2 | 72.22 | 83.50 | |
010160xx99x00x | パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 18 | 15.44 | 18.66 | 5.56 | 74.06 |
脳梗塞の症例が一番多く、次いで、てんかん、パーキンソン病などを多く診ています。脳梗塞の治療法としては、エダラボンの投与によるものが多いです。
1位と4位の違いは、脳梗塞になる前の日常生活における行為が自分で行えるかどうかという評価で、1位の方が元々自立していた方を指します。
(エダラボン:血液の流れがわるくなったところで増加する有害なフリーラジカルを消去することにより、脳を保護します。通常、脳梗塞急性期に伴う神経症候、日常生活動作障害、機能障害の改善に用いられます。)
内科
DPCコード | DPC名称 | 患 者 数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 55 | 23.35 | 20.83 | 25.45 | 84.33 | |
170020xxxxxx0x | 精神作用物質使用による精神および行動の障害 副傷病なし | 30 | 1.47 | 2.66 | 0.00 | 42.03 | |
161070xxxxx00x | 薬物中毒(その他の中毒)手術・処置等2なし 副傷病なし | 27 | 2.41 | 3.58 | 0.00 | 41.85 | |
0400801499×001 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし A-DROP スコア1 | 18 | 21.78 | 13.51 | 27.78 | 83.83 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 18 | 19.89 | 12.34 | 5.56 | 78.67 |
飲み込む力が衰えることが原因で起こる誤嚥性肺炎が一番多く、全体の30%を占めています。
2位の精神作用物質使用とは、アルコール性や麻薬等を指しています。当院に来られる方は、ほとんどが急性アルコール中毒で、入院当日または翌日には退院しています。
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患 者 数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 149 | 21.66 | 17.71 | 28.19 | 83.45 | |
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 80 | 5.10 | 5.3 | 1.25 | 65.55 | |
050130xx99020x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし | 60 | 23.12 | 24.77 | 20.00 | 83.20 | |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 59 | 5.20 | 4.62 | 1.69 | 72.10 | |
050050xx02030x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等23あり 副傷病なし | 35 | 7.43 | 10.41 | 2.86 | 70.09 |
手術・処置等を必要としない薬物での治療となる心不全が多く、次いで、頻脈性不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術を行う症例が多くなっています。ここで言う頻脈性不整脈とは、発作性頻拍や心房細動・粗動、心室細動・粗動などを指します。3位の心不全は、薬物治療に加え、心臓の疾患に対するリハビリを行っています。4・5位の狭心症または慢性虚血性心疾患も手術を必要としない症例で、5位の方はSPECTやシンチグラムの検査を施行しているという違いがあります。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患 者 数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 54 | 3.67 | 5.94 | 1.85 | 1.09 | |
150010xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 54 | 2.28 | 5.5 | 0.00 | 4.11 | |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし | 19 | 2.89 | 6.03 | 5.26 | 4.74 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | 16 | 3.50 | 6.32 | 0.00 | 5.75 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 16 | 2.19 | 9.16 | 0.00 | 4.31 |
気管支炎や喘息などの呼吸器疾患やウイルス性腸炎やインフルエンザなどの感染症による疾患の症例が多いです。
外来治療ではコントロールが難しい中等症の場合が多く、開業医の先生からの紹介も増加しています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患 者 数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
150010xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 47 | 4.47 | 5.5 | 0.00 | 47.51 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 36 | 5.83 | 5.56 | 0.00 | 32.72 | |
060280xxxxxxxx | アルコール性肝障害 | 32 | 11.88 | 15.23 | 6.25 | 52.88 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 29 | 8.66 | 7.87 | 10.34 | 72.03 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 28 | 10.39 | 10.61 | 7.14 | 78.11 |
昨年と同様に、ウイルス性腸炎が一番多く、次いで、虫垂炎の症例が多いです。
5位の限局性腹腔膿瘍手術等は、当院では内視鏡的胆道ステント留置術が最も多く施行されています。
呼吸器外科
DPCコード | DPC名称 | 患 者 数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 出術・処置等2なし 副傷病なし | 21 | 25.71 | 20.83 | 38.10 | 85.33 | |
04120xx99000x | 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 15 | 13.27 | 13.83 | 13.33 | 75.33 | |
040040xx9908xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等28あり | 10 | 2.90 | 11.75 | 0.00 | 64.20 | |
0400801299×000 | 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROPスコア0 | – | – | 8.67 | – | – | |
04100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | – | – | 6.32 | – | – |
外科的治療が必要な患者さんのみではなく、専門的治療が必要な肺疾患を主に診ています。
内科と同様、誤嚥性肺炎が一番多い結果となりました。
心臓血管外科
DPCコード | DPC名称 | 患 者 数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050161xx9900xx | 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 10 | 17.70 | 17.95 | 10.00 | 74.50 | |
050163xx02x1xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植含む。)腹部大動脈瘤(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等21あり | – | – | 21.4 | – | – | |
050170xx03000x | 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なそ 副傷病なし | – | – | 5.68 | – | – | |
050180xx97xxxx | 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり | – | – | 3.2 | – | – | |
050161xx97x10x | 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等21あり 副傷病なし | – | – | 28.04 | – | – |
心臓血管外科医が2名体制となり、少しずつですが、症例も増えてきています。
手術に関しては専門的な治療が必要となった場合は、大学病院と連携し、専門医を招いて対応しています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患 者 数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
07040xxx01xxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性含む。)人工関節再置換術等 | 183 | 27.80 | 23.14 | 3.83 | 66.01 | |
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 114 | 26.93 | 27.09 | 75.44 | 85.51 | |
070370xx99xxxx | 脊椎骨粗鬆症 手術なし | 48 | 24.58 | 22.44 | 68.75 | 83.04 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし | 29 | 22.10 | 19.94 | 62.07 | 76.90 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし | 29 | 7.90 | 5.21 | 10.34 | 34.41 |
1位は変形性股関節症に対する人工股関節置換術を施行している症例で、2位は大腿骨の頚部骨折(股関節側)に対する人工骨頭挿入術(股)を施行している症例となっており、股関節に対する治療が多いです。
脊椎・脊髄外科の件数もここに入っているため、3・4位に脊椎に対する治療が挙がってきています。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患 者 数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 64 | 6.17 | 7.34 | 9.38 | 51.50 | |
010040x099x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 34 | 28.35 | 19.1 | 76.47 | 70.00 | |
010010xx99030x | 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし | 31 | 3.74 | 9.59 | 48.39 | 69.71 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 28 | 12.50 | 9.68 | 10.71 | 72.36 | |
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 22 | 23.55 | 16.38 | 40.91 | 69.18 |
基本的には保存的治療で終える症例が多いですが、手術等を必要とする疾患としては、脳内出血や硬膜下出血などが挙がります。
3位の脳腫瘍は転移性脳腫瘍で、ガンマナイフ治療目的で紹介される場合が大半を占めています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患 者 数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 46 | 8.35 | 12.34 | 8.70 | 73.83 | |
11012xxx97xx0x | 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし | 15 | 5.00 | 7.2 | 6.67 | 82.13 | |
11012xxx040x0x | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)手術・処置等1なし 副傷病なし | 14 | 3.93 | 2.73 | 0.00 | 69.86 | |
11013xxx99xxxx | 下部尿路疾患 手術なし | – | – | 9.44 | – | – | |
11012xxx99xx0x | 上部尿路疾患 手術なし 副傷病なし | – | – | 5.39 | – | – |
急性腎盂腎炎や尿路感染症の患者さんが多く、次に、尿管結石や腎結石に対する症例を多く診ています。
その他、当院は高気圧酸素治療が可能なため、止血困難な放射性膀胱炎の紹介も増えています。
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患 者 数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 113 | 4.94 | 5.15 | 1.77 | 62.65 | |
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 37 | 7.76 | 9.18 | 0.00 | 56.59 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 25 | 4.92 | 5.48 | 4.00 | 35.16 | |
030240xx01xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 | 11 | 5.36 | 7.22 | 0.00 | 43.55 | |
030390xx99xxxx | 顔面神経障害 手術なし | – | – | 9.45 | – | – |
前庭機能障害とは、めまい症やメニエール病、前庭神経炎のことをさします。末梢性めまい症が最も多く、救急外来での検査で脳血管障害が否定された場合は、耳鼻咽喉科に入院することが多くなっています。
急性扁桃炎・扁桃周囲膿瘍・急性喉頭頭蓋炎等の炎症性疾患で紹介入院することや顔面神経麻痺や突発性難聴等で紹介の受診も多くなっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) | 版数 | |||||
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
大腸癌 | – | 18 | – | – | 11 | 10 | 1 | 7 |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
肺癌 | – | – | – | 16 | – | – | 1 | 7 |
肝癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
①集計期間中に退院した患者さんが対象で、延患者数を集計しています。
(※患者数が10未満のものは”-”で表示しています。)
②集計期間中に「初発」として集計されたものは、「再発」には集計していません。
③医療資源を最も投入した傷病名が疑い病名だったものは集計対象から除外しています。
[Stageの説明]
Stageとは、がんがどれくらい進行しているのかという進行度を意味しています。ステージの判定は、①がんの大きさ・広がり(浸潤)、②所属リンパ節への転移の有無、③他の臓器への転移の有無を元に分類されます。
StageⅠ 腫瘍が存在している箇所(筋肉層内)でとどまっており、リンパ節には転移していない状態
StageⅡ リンパ節に転移はしていないが、筋肉の層を超えて浸潤(広がること)している または、腫瘍は筋肉層内にとどまっているが、所属リンパ節に少し転移している状態
StageⅢ 腫瘍が筋肉の層を超えて隣接臓器に浸潤しており、所属リンパ節転移もみられる状態
StageⅣ がんが臓器の壁を超えて、まわりの主要な血管などに浸潤しているか、離れた他の臓器へ転移してい状態
※部位によっては、進行度合が多少異なる箇所があります
*参考* がんのきほん「がん総合情報ポータルサイト」(http://www.gan-info.com/20.html)より引用
—–
当院の5大がんは、大腸が一番多く、次いで肺癌、胃癌の順となりました。国立がんセンターが発表している結果(2013年の罹患数)では、1位が胃癌、2位が大腸癌、3位が肺癌となっており、順番は違いますが、上位3位の部位は同じ結果となりました。
2018年9月より、乳腺外科の専門医を迎え、乳腺外科を開設することとなりました。今後もがん治療を充実させていきたいと考えています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
| 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 |
軽 症 | 20 | 10.95 | 51.15 |
中等症 | 74 | 23.55 | 81.66 |
重 症 | 12 | 23.33 | 83.83 |
超重症 | – | 30.8 | 87 |
不 明 | – | 0 | 0 |
①集計期間に退院した患者さんを対象にしています。
②この集計での成人とは20歳以上の患者さんを指します。
③市中肺炎とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。
④入院契機傷病名および最も医療資源を投入した傷病名が、『肺炎・急性気管支炎でICD-10コードがJ13~J18$であるもの』が対象です。
⑤重症度は市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類しています。
—–
【重症度の説明】
軽症:0点の場合
中等症:1~2点の場合
重症:3点の場合
超重症:4~5点の場合。ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする
不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合
[点数の付け方]
1.男性≧70歳、女性≧75歳
2.BUN≧21または脱水
3.SpO2≦90%(PaO2 60Torr以下)
4.意識障害あり
5.収縮期血圧90mmHg以下
※5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点などと計算します。
—–
中等症の患者さんが全体の半数以上を占める結果となりました。重症および超重症の患者さんは、昨年に比べると約10%減少しています。
評価の基準は、入院時または発症時なので、早期発見・早期診断が出来ているのではないかと考えます。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
3日以内 | 223 | 23.85 | 75.74 | 46.81 |
その他 | 12 | 26.5 | 79.17 | 1.28 |
①脳梗塞の病型別の患者数を集計しています。
②発症日から「3日以内」と「その他」に分けて数値表示していますが、10未満が多くなる箇所は合計値を表示しています。
—–
脳梗塞の診断を受けた患者さんのほとんどは、発症かっら3日以内に治療開始しています。
転院が約半数を占める理由としては、片麻痺などの後遺症が残っており、リハビリテーション病院でリハビリを継続するケースが多いことが挙げられます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
循環器内科
Kコード | 名称 | 患 者 数 | 平均 術前 日数 | 平均 術後 日数 | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 97 | 3.73 | 6.92 | 7.22 | 73.07 | |
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 (心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) | 66 | 2.21 | 6 | 4.55 | 68.39 | |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 31 | 8.29 | 13.55 | 19.35 | 79.13 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 (不安定狭心症) | 27 | 0.11 | 13 | 7.41 | 70.22 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 24 | 2.83 | 14.75 | 8.33 | 77.42 |
狭心症・心筋梗塞に対するステント留置術が最も多く、次いで、発作性上室性頻脈や心房細動等に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術が多くみられます。
外科的治療が必要となった場合には、心臓血管外科と連携を取り、対応しています。
外科
Kコード | 名称 | 患 者 数 | 平均 術前 日数 | 平均 術後 日数 | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 35 | 3.89 | 9.57 | 8.57 | 52.94 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 34 | 1.21 | 17.38 | 14.71 | 69.47 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 31 | 3.77 | 18.26 | 12.9 | 79.13 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 31 | 0.52 | 4.1 | 0 | 32 | |
K672 | 胆嚢摘出術 | 23 | 3.57 | 26.26 | 8.7 | 70.61 |
去年2位に挙がっていた、胆のう結石に対する手術が多い結果となりました。
開腹での手術よりも、内視鏡的・腹腔鏡下での手術症例の方が多く実施されています。
呼吸器外科
Kコード | 名称 | 患 者 数 | 平均 術前 日数 | 平均 術後 日数 | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術 (肺嚢胞手術(楔状部分切除)) | 11 | 5.18 | 5.45 | 0 | 39.73 | |
K386 | 気管切開術 | – | – | – | – | – | – |
K496-2 | 胸腔鏡下醸膿胸膜又は胸膜胼胝切除術 | – | – | – | – | – | – |
K5132 | 胸腔鏡下肺切除術(その他) | – | – | – | – | – | – |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) | – | – | – | – | – | – |
自然気胸や続発性気胸に対する手術が最も多く実施されています。第2位の気管切開術は呼吸不全に対する手術で、その原因は肺炎が多く見受けられます。
整形外科
Kコード | 名称 | 患 者 数 | 平均 術前 日数 | 平均 術後 日数 | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0821 | 人工関節置換術(肩,股,膝) | 218 | 1.5 | 26.68 | 5.5 | 67.47 | |
K0461 | 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) | 97 | 3.47 | 21.02 | 62.89 | 78.15 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(肩,股) | 53 | 3.3 | 22.74 | 79.25 | 87.04 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) | 37 | 0.54 | 2.65 | 0 | 38.86 | |
K0463 | 骨折観血的手術(鎖骨,膝蓋骨,手(舟状骨を除く),足,指(手,足)その他) | 35 | 2.6 | 15.66 | 17.14 | 58.31 |
人工関節置換術が最も多く、その内9割が形成不全性股関節症に対して手術を実施しています。骨折観血的手術については、大腿骨骨折に対するものが最も多いです。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患 者 数 | 平均 術前 日数 | 平均 術後 日数 | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 27 | 5.04 | 18.04 | 33.33 | 79.26 | |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) | 13 | 0.23 | 33.38 | 92.31 | 67.69 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | 10 | 1.1 | 37.6 | 30 | 68.4 | |
K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | – | – | – | – | – | |
K1642 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) | – | – | – | – | – |
慢性硬膜下血腫に対する手術が多く、次いで、脳内出血、くも膜下出血に対する手術が続く結果となりました。
脳腫瘍に対する手術も行われていますが、手術よりは放射線治療であるガンマナイフ治療を実施することが多いです。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患 者 数 | 平均 術前 日数 | 平均 術後 日数 | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 61 | 0.72 | 2 | 1.64 | 57.93 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 24 | 1.21 | 5.46 | 12.5 | 82 | |
K797 | 膀胱内凝血除去術 | – | – | – | – | – | |
K805 | 膀胱瘻造設術 | – | – | – | – | – | |
K775 | 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 | – | – | – | – | – |
泌尿器科で実施されている手術の5割以上が、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)となります。経尿道的尿管ステント留置術は、水腎症や腎盂腎炎に対して行われており、多くの原因は尿管や腎の結石によるものとなっています。
耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患 者 数 | 平均 術前 日数 | 平均 術後 日数 | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | 11 | 0.18 | 4.18 | 0 | 43.55 | |
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | – | – | – | – | – | |
K331 | 鼻腔粘膜焼灼術 | – | – | – | – | – | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型 (選択的(複数洞)副鼻腔手術) | – | – | – | – | – | |
K287 | 先天性耳瘻管摘出術 | – | – | – | – | – |
扁桃周囲膿瘍に対する手術である扁桃周囲膿瘍切開術が一番多く、次いで、慢性扁桃炎に対する手術である口蓋扁桃手術(摘出)が挙がります。
3位の鼻腔粘膜焼灼術は、鼻出血に対して行われる止血法です。
眼科
Kコード | 名称 | 患 者 数 | 平均 術前 日数 | 平均 術後 日数 | 転 院 率 | 平均 年齢 | 患者 用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合) (その他のもの) | 31 | 0.81 | 1.42 | 3.23 | 69.19 | |
K2423 | 斜視手術(前転法と後転法) | – | – | – | – | – | |
K281 | 増殖性硝子体網膜症手術 | – | – | – | – | – | |
K270 | 虹彩光凝固術 | – | – | – | – | – | |
K2821イ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合) (縫着レンズを挿入するもの) | – | – | – | – | – |
眼科で実施されている手術の内、約7割は白内障に対する手術となっています。
白内障・緑内障はもとより、眼窩・眼瞼・涙道・眼表面から網膜硝子体・視神経・斜視や小児眼科まで眼科全範囲を網羅しているため、去年とは違う手術が上位に挙がる結果となりました。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | 0 |
異なる | 30 | 0.56 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | – | 0.13 |
異なる | 22 | 0.41 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | 0 |
異なる | – | 0 | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 32 | 0.6 |
異なる | – | 0.02 |
播種性血管内凝固症候群(DIC)は感染症や悪性腫瘍等にに合併することが多い疾患です。当院でも、感染症に合併した症例が多く、DICそのものでの入院はほぼありません。
敗血症も治療経過中に免疫不全状態から合併することが多い疾患で、敗血症が原因で入院、または、敗血症が主で入院となる症例は稀です。
手術・処置等の合併症としては、人工股関節置換術に準ずるものが多く、許容範囲を越えた無理な姿勢を取ると起こりやすい人工股関節脱臼や人工股関節の破損などが挙げられます。