当院のリハビリテーション
「理学療法」「作業療法」「言語聴覚療法」等の代表的なリハビリテーションから、「心臓リハビリテーション」のような専門リハビリテーションも行っております。
認定資格
当リハビリテーション科では、以下の資格をもった専門スタッフが患者様をサポートしています。
- 3学会合同呼吸療法認定士:4名
- 心臓リハビリテーション指導士:4名
- 認定理学療法士:3名(管理・運営:1名)(運動器:1名)
- 糖尿病療養指導士:1名
- がんリハビリテーション講習修了者:8名
学会発表
2022年
- 演題:「せん妄の遷延化を防ぎ早期自宅退院が可能となった高齢心不全の一症例」
演者:伊藤雅史(作業療法士)
2019年
- 演題:「MTDLPを用い意欲向上、活動量増加を図る事が出来た腹部大動脈瘤の一症例」
演者:伊藤雅史(作業療法士)
2018年
- 演題:「人工股関節全置換術後の疼痛の有無がQOLに与える影響」
演者:陣内珠美(理学療法士) - 演題:「大腿骨頚部骨折に対して人工骨頭置換術を施行し、術後せん妄を発症した患者のADLの特徴」
演者:伊藤雅史(作業療法士)
- 演題:「人工股関節全置換術後の靴下着脱動作時の困難感に影響を与える因子の検討」
演者:陣内珠美(理学療法士)
- 演題:「せん妄を合併した重複障害を有する高齢患者のADLの推移について」
演者:土谷礼(理学療法士)
2017年
- 演題:「後期高齢者の外来心臓リハビリテーション継続への取り組み」
演者:澤村翔吾(理学療法士)
2016年
- 演題:「肺炎を契機に心不全を発症した超高齢者が自宅退院となった経緯」
演者:葉山力斗(作業療法士)
各部門のご紹介
理学療法部門(PT/Physical Therapy)
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理学療法とは、病気、ケガ、高齢、障害等によって運動機能が低下した状態にある人々に対し、関節 可動域の拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習、歩行練習などの能力向上を目指す治療法まで、動作改善に必要な技術を用いて、日常生活の改善を目指します。
理学療法の対象者は主に運動機能が低下した人々ですが、そうなった原因は問いません。病気、けがはもとより、高齢や手術により体力が低下した方々などが含まれます。
最近では運動機能低下が予想される高齢者の予防対策、メタボリックシンドロームの予防、スポーツ分野でのパフォーマンス向上など、障害を持つ人に限らず健康な人々に広がりつつあります。また、運動・動作の専門性を生かし、福祉用具の適用相談なども行います。
対象疾患・症状
- 中枢神経疾患(脳卒中、脳血管障害など)
- 整形外科疾患(運動器の障害)
- 呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患、全身麻酔手術後の肺機能低下など)
- 心疾患(心筋梗塞、狭心症など)
- 内科的疾患、体力低下(糖尿病、術後体力低下、運動指導対象者など)など
作業療法部門(OT/Occupational Therapy)
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食べたり、工作したり仕事や遊びなど人の日常生活に関わる全ての諸活動を「作業活動」と呼びます。食べることや寝ること、何気ない動作の1つですが、心と体の複雑な働きがあります。作業療法は、障害と折り合いをつけながら、活き活きとした生活を送れるよう、仕事、遊びの中での活動(作業)をとおして3つの能力(基本的能力・応用的能力・社会的適応能力)を維持・改善することが目的です。
また、環境(人為的環境、物理的環境、社会的環境)の調整や社会資源や諸制度の活用を促し、その人らしい生活の獲得を目標とします。
対象疾患・症状
- 脳血管疾患等(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)
- 高次脳機能障害
- パーキンソン病
- 末梢神経障害
- 器質性精神障害(認知症)、神経症性障害 など
言語聴覚療法部門(ST/Speech Therapy)
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ことばによるコミュニケーションには言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係していますが、病気や交通事故、発達上の問題などでこのような機能が損なわれることがあります。
ことばによるコミュニケーションの問題は脳卒中後の失語症、聴覚障害、ことばの発達の遅れ、声や発音の障害など多岐に渡り、小児から高齢者まで幅広く現れます。
こうした、ことばによるコミュニケーションや嚥下・摂食に問題がある方々の社会復帰をお手伝いし、自分らしい生活ができるよう支援するのが言語聴覚療法です。 言語聴覚士はこのような問題の本質や発現メカニズムを明らかにし、対処法を見出すために検査・評価を実施し、必要に応じて訓練、指導、助言、その他の援助を行います。
対象疾患・症状
- きこえの障害(聴覚障害など)
- ことばの障害(構音障害、失語症など)
- 飲み込みの問題(嚥下障害など)