泌尿器科

担当医師

橋本 恭子(はしもと きょうこ)

診療部長・泌尿器科部長

所属診療科

資格・所属学会・専門分野等
  • 医学博士
  • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
出身大学・略歴

出身大学:佐賀医科大学(現佐賀大学医学部)

  • 佐賀大学附属病院
  • 原三信病院
患者様へ一言

どうぞお気軽にご相談ください。

堤 茂高(つつみ しげたか)

所属診療科

資格・所属学会・専門分野等
  • 日本泌尿器科学会専門医
  • 麻酔科標榜医
  • 日本麻酔科学会認定医
出身大学・略歴

出身大学:熊本大学

  • 熊本大学病院

有吉 朝美(ありよし あさみ)

所属診療科

資格・所属学会・専門分野等
  • 福岡大学名誉教授
  • 医学博士
  • 外国人医師臨床修練指導医
  • 米国泌尿器科学会会員
  • 国際泌尿器科学会会員
  • 日本抗加齢医学会会員
出身大学・略歴

出身大学:九州大学医学部

  • 九州厚生年金病院
  • 九州大学医学部
  • 国立小倉病院
  • 福岡大学医学部
  • 米国UCLA
  • 福岡大学病院
  • 医療法人福西会
患者様へ一言

患者様の話をよくお聞きし、病状を詳しく説明するよう努めております。

外来診療日

診療内容

 樋井川を望む大きな窓の外来には、毎日様々な方がいらっしゃいます。血尿が出た、おしっこが近い、出にくい、漏れるなど。原因は様々ですが、当院では、受診されたその日のうちに、必要な検査、治療の多くを行うことが可能です。

 最近の泌尿器科で注目されているのが前立腺癌です。簡単な検査で診断できますし、多くの場合、治療が功を奏します。50歳以上の男性には検診としての受診をお勧めします。話題のED(勃起障害)では、その多くが内服薬の正しい服用で効果が現れています。また、女性に多い尿失禁にも、簡単な体操や薬の処方など症状に合わせた対応法があります。泌尿器科受診は勇気が必要と感じておられる方も多いようです。悩むよりも一日も早い受診をお勧めします。

一般泌尿器科診療

膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺肥大症などの泌尿器的な疾患

結石破砕(ESWL・体外衝撃波結石破砕術)

結石治療の積極的治療の一つに「体外衝撃波結石破砕術」があります。多くの場合、「結石の積極的治療としてESWLは第一選択として望ましい」(2002年尿路結石症診療ガイドライン・日本泌尿器科学会ほか)と云われています。
当院での治療もまず「体外衝撃波装置」の使用を第一に考えます。

ED(勃起機能障害)診療

男性の性機能障害

加齢男性性腺機能低下症

「やる気が起きない」「憂うつだ」などの精神的不調や「ほてり」「多汗」「動悸」などの身体的不調は男性ホルモンの低下による症状の可能性があります。検査を行い結果に応じて、“男性更年期障害”として診断し、治療を行います。

  • メンズヘルス外来を開設しました。
  • 診療日:月曜・木曜(いずれも午前中)(担当医:有吉朝美)

症状から探す

膀胱(ぼうこう)炎 ・排尿感や下腹部に重い痛み

膀胱炎は主に腸内細菌(多くは大腸菌)が尿道から膀胱へ上行して排尿痛や残尿管、下腹部不快感などの症状が現れ、膿尿などを認めることもあります。体力が落ちている時にかかりやすいので、無理をせず水分を多く摂り、尿検査を受けましょう。何度も繰り返す方は、基礎疾患の有無を検査する必要があるでしょう。

尿管結石 ・突然の激しい痛み

尿管結石は、突然の激しい痛みが特徴です。腰部から下腹部にかけての激しい痛みや嘔吐のため、救急車で来院される方も少なくありません。また、激痛でなくても、下腹部の鋭痛が続き、検査で結石が発見される場合もあります。

結石と水腎症

 尿は腎臓で作られ、尿管を通り、膀胱にたまって尿道から排出されます。この尿の流れを「尿路」といい、そこにできる結石は「尿路結石」と総称され、どこの部位にあるかで、それぞれ「腎結石」、「尿管結石」、「膀胱結石」、「尿道結石」と呼ばれます。結石は尿の中の成分(結晶)が凝縮して集合体となったものです。 結晶には色々ありますが、「尿酸」や「シュウ酸カルシウム」が多く見られます。

 結石が出来る原因は様々で、薬剤によるもの、食事(脱水)性、遺伝や代謝疾患などがあります。結石結石予防のためにも高尿酸血症を放置しないこと。また、ほうれん草・ビールなどシュウ酸を多く含む食品はとり過ぎない事も大切です。

前立腺炎 ・下腹部や陰のう部に鈍痛や不快感

 前立腺炎でも、下腹部や会陰の鈍痛や不快感 を伴うことがあります。長時間の運転やデスクワークの30代から40代の男性に多く見られます。症状は、頻尿、尿道違和感、残尿感、精液に血が混じるなど多彩です。急性では、高熱や激しい症状、慢性では軽快、増悪を繰り返し、長い経過をとる事があります。

急性陰のう症 ・陰のうに激痛

 細菌が尿道、前立腺から精管を通じ、精巣上体まで逆行し、精巣上体炎を起こすと、急性では高熱を伴い、陰のうが腫れ、痛みが足の付け根から下腹部まで及ぶことがあります。小児から15歳くらいまでに見られる精巣捻転症は緊急を要する疾患ですが、お腹が痛いとしか訴えないこともあり、見逃さないようにしなければなりません。

陰嚢水腫

陰嚢水腫は、精巣を包む膜の内側に液体がたまり、陰嚢が大きくなる状態です。多くは痛みが少なく、入浴中などに「片側だけ膨らんでいる」と気づくことがあります。液体が増えて腫れが大きくなると、陰嚢が重く感じられ、歩行時や座ったときに気になることもあります。

陰嚢が腫れる原因は陰嚢水腫だけではありません。痛みがなくても、腫れが続く場合や大きくなってきた場合は、泌尿器科で原因を確認しましょう。

メンズヘルス(Men’s Health)外来

「やる気」「バイタリティ」「筋骨隆々」「性機能」などの男らしさは男性ホルモン(アンドロゲン、主に精巣からのテストステロン)の働きに由来しています。男性ホルモンは加齢により次第に低下してゆき、「発汗/ほてり」「眠れない」「うつ傾向」「記憶力の低下」「集中できない」「疲れやすい」「筋肉/骨が弱くなる」「体脂肪の増加」「勃起障害」などの症状が現れることがあります。

「男性更年期症状」とも呼ばれることもありますが、日本泌尿器科学会ではこれを加齢男性性腺機能低下症(LOH, Late onset of hypogonadism)と呼んでいます。 こんな難しい名前になった訳は、幼小児の性腺(精巣/卵巣)発育不全症によく似た症状が中年過ぎて発症するので「加齢した男性の・・」と名付けられたのです。

男性ホルモン(テストステロン)の低下は、「糖尿病やメタボなどの代謝異常が進み易くなる」「認知症との関連性」なども指摘されています。

このように、中高年の男性の心身の健康を男性ホルモンの観点から検査し治療するのがメンズヘルス外来です。

自己テスト

10番目の項目に該当し、他に心当たりのあるものが3つ以上あれば、加齢男性性腺機能低下症(LOH)の可能性があります。

  1. 体がとてもだるく疲れやすい。
  2. くよくよして憂うつになりやすい。
  3. いらいらして怒りやすくなった。
  4. やる気がなくなり仕事の能率が落ちた。
  5. 急に体がほてって汗をかきやすい。
  6. 頭が重い時や頭痛が多くなった。
  7. 寝つきが悪く眠りが浅い。
  8. 筋肉の力が弱くなった。
  9. 動悸や息切れが起こりやすくなった。。
  10. セックスの意欲や能力が低下した。

検査について

初めに、男性ホルモン作用の強い遊離型テストステロン値(FT, Free Testosterone)を調べます。FT値は朝高く夕方は低下しますので、採血は午前11時までに行います。
FT値が正常値より低ければ、総テストステロン値(TT, Total testosterone)および関連のある精巣/脳下垂体のホルモン値を調べる必要がありますので2度目の採血を行います。これは男性ホルモン補充療法の準備の検査でもあります。

診断について

  1. 血清の総テストステロン値が250ng/dℓ以下、または遊離テストステロン値が8.5pg/㎖以下
  2. ホルモン欠乏を示唆する臨床症状

この二つを合わせて総合的に加齢男性性腺機能低下症(LOH, Late onset of hypogonadism)の診断をします。

治療について

  1. FT値が8.5 pg/㎖未満であれば男性ホルモン補充療法の適応になります。また、11.8 pg/㎖未満であっても自覚症状を加味した状況により、治療を行うことがあります。
  2. 治療は、男性ホルモンの注射液(エナント酸テストステロン125mg)を2週間毎に筋注します。健康保険で認められた唯一の治療薬です。薬液量や治療間隔は適宜変更する場合もあります。
  3. 前立腺がん、肝臓障害、多血症、睡眠時無呼吸症候群などは、ホルモン補充療法で悪化する可能性があり、治療を行うのは困難です。
  4. 治療効果は6回の注射(約3ヵ月)で判断します。
  5. カウンセリングでは、生活環境や心身の状態(QOL, Quality of life、生活の質)についても話合います。必要であれば精神科あるいは心療内科の助言や診察をお奨めすることもあります。
  6. 抗うつ薬、抗不安薬、漢方薬などを補助的に併用することがあります。
  7. 治療効果には個人差がありますが、病状の改善で半年から2、3年で治療を離脱できる場合がほとんどです。
  8. 男性ホルモン値が正常に戻った場合でも、メンズヘルスを維持するために治療を継続することは可能です。

受診について

男性ホルモンの値を正しく測定するため、午前10時までに泌尿器科へお越し下さい。状況やご希望をお聴きし、納得いただけるよう対応して参ります。

陰嚢水腫(水瘤)の治療について

泌尿器科では陰嚢水腫を手術せずに外来で治療する「フェノール硬化療法」を行っています。陰嚢水腫に針を刺して溜まった水を抜き、3%フェノール液を注入する治療法です。諸外国で100%に近い成績が報告されておいます。

この治療法は日本では保険未承認ですが、当院倫理委員会の審査を経て自由診療(全額自己負担)として行っています。

陰嚢水腫とは

精巣(睾丸)を滑らかに包んでいる膜(精巣固有鞘膜)の間に水が溜まり、次第に大きくなってゆく良性疾患です。小児期に多いタイプと、中年期以後に発生するタイプがあり、当科では中高年期の陰嚢水腫を対象に治療を行っています。

陰嚢水腫が大きくなると、見かけも悪く、ズボンが窮屈となり、歩行にも邪魔になります。誰にも相談できず独りで悩んでおられる方もおられます。

診察について

最初に陰嚢が腫れてきた経過をお訊きし、見て(視診)、触って(触診)診察します。次に、超音波検査で陰嚢水腫の形、大きさ(内容液の推定量㎖)、内容液に濁りはないか、精巣(睾丸)の状態や位置などを調べます。

特殊な場合はCT撮影することもあります。また尿が感染していないかどうか調べます。

治療の準備のため、持病をお訊きしたあと、いつもの内服薬の中に「血液サラサラ」の薬、すなわち抗凝固薬・抗血小板薬があれば、一定の期間、内服を中止して戴くように相談します。

どんな治療なのか

ベッドに仰向きに寝て戴きます。陰嚢水腫で盛り上がった皮膚を消毒し、やや太めの注射針で一気に穿刺します。陰嚢水腫が大きい場合は接続チューブをつなぎ、注射器で内容液を吸い出します。吸引が終わったら一定量(5〜20㎖)の3%フェノール液を注入して終わります。
この治療では、針を刺すときに一瞬の痛みがあるだけで、薬の注入時や注入後に痛みはほとんどありません。

治療費について

初診日は保険診療です。診察、エコー検査、尿検査などを行い、治療予定日について打ち合わせを行います。治療当日は自由診療です。
保険証は使えませんのですべて自費になり、現時点では当日の治療費は8,000円(+消費税800円)です。自由診療の場合は保険診療とは異なって消費税がかかるのです。
治療後の再診の日は、① フェノール硬化療法を行わない場合は保険診療、② フェノール硬化療法を行った場合は自由診療となります。

治療日の過ごし方

治療当日は、入浴と自転車、バイクなどは控えて戴きますが、翌日からは普段通りの生活に戻って戴いて何の差し支えもありません。

これまでの経験について

これまでの当院での治療経験を踏まえると、陰嚢水腫の大きさにあまり関係なく、1回2回の治療で終了する方が、最大でも4回の治療で終了できる見込みです。

フェノール硬化療法は、このように比較的容易に外来で行うことができ、治療効果も期待できることから、泌尿器科専門医の立場からも選択したい治療法です。ただ、残念ながら、現在は保険適用が認められていないためか、当院のようにフェノール硬化療法を導入している医療機関は、まだごく少数のようです。