泌尿器科

診療内容

 樋井川を望む大きな窓の外来には、毎日様々な方がいらっしゃいます。血尿が出た、おしっこが近い、出にくい、漏れるなど。原因は様々ですが、当院では、受診されたその日のうちに、必要な検査、治療の多くを行うことが可能です。

 最近の泌尿器科で注目されているのが前立腺癌です。簡単な検査で診断できますし、多くの場合、治療が功を奏します。50歳以上の男性には検診としての受診をお勧めします。話題のED(勃起障害)では、その多くが内服薬の正しい服用で効果が現れています。また、女性に多い尿失禁にも、簡単な体操や薬の処方など症状に合わせた対応法があります。泌尿器科受診は勇気が必要と感じておられる方も多いようです。悩むよりも一日も早い受診をお勧めします。

一般泌尿器科診療

膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺肥大症などの泌尿器的な疾患

結石破砕(ESWL・体外衝撃波結石破砕術)

結石治療の積極的治療の一つに「体外衝撃波結石破砕術」があります。多くの場合、「結石の積極的治療としてESWLは第一選択として望ましい」(2002年尿路結石症診療ガイドライン・日本泌尿器科学会ほか)と云われています。
当院での治療もまず「体外衝撃波装置」の使用を第一に考えます。

ED(勃起機能障害)診療

男性の性機能障害

加齢男性性腺機能低下症

「やる気が起きない」「憂うつだ」などの精神的不調や「ほてり」「多汗」「動悸」などの身体的不調は男性ホルモンの低下による症状の可能性があります。検査を行い結果に応じて、”男性更年期障害”として診断し、治療を行います。

  • メンズヘルス外来を開設しました。
  • 診療日:月曜・木曜(いずれも午前中)(担当医:有吉朝美)

対象疾患

膀胱(ぼうこう)炎 ・排尿感や下腹部に重い痛み

膀胱炎は主に腸内細菌(多くは大腸菌)が尿道から膀胱へ上行して排尿痛や残尿管、下腹部不快感などの症状が現れ、膿尿などを認めることもあります。体力が落ちている時にかかりやすいので、無理をせず水分を多く摂り、尿検査を受けましょう。何度も繰り返す方は、基礎疾患の有無を検査する必要があるでしょう。

尿管結石 ・突然の激しい痛み

尿管結石は、突然の激しい痛みが特徴です。腰部から下腹部にかけての激しい痛みや嘔吐のため、救急車で来院される方も少なくありません。また、激痛でなくても、下腹部の鋭痛が続き、検査で結石が発見される場合もあります。

結石と水腎症

 尿は腎臓で作られ、尿管を通り、膀胱にたまって尿道から排出されます。この尿の流れを「尿路」といい、そこにできる結石は「尿路結石」と総称され、どこの部位にあるかで、それぞれ「腎結石」、「尿管結石」、「膀胱結石」、「尿道結石」と呼ばれます。結石は尿の中の成分(結晶)が凝縮して集合体となったものです。 結晶には色々ありますが、「尿酸」や「シュウ酸カルシウム」が多く見られます。

 結石が出来る原因は様々で、薬剤によるもの、食事(脱水)性、遺伝や代謝疾患などがあります。結石結石予防のためにも高尿酸血症を放置しないこと。また、ほうれん草・ビールなどシュウ酸を多く含む食品はとり過ぎない事も大切です。

前立腺炎 ・下腹部や陰のう部に鈍痛や不快感

 前立腺炎でも、下腹部や会陰の鈍痛や不快感 を伴うことがあります。長時間の運転やデスクワークの30代から40代の男性に多く見られます。症状は、頻尿、尿道違和感、残尿感、精液に血が混じるなど多彩です。急性では、高熱や激しい症状、慢性では軽快、増悪を繰り返し、長い経過をとる事があります。

急性陰のう症 ・陰のうに激痛

 細菌が尿道、前立腺から精管を通じ、精巣上体まで逆行し、精巣上体炎を起こすと、急性では高熱を伴い、陰のうが腫れ、痛みが足の付け根から下腹部まで及ぶことがあります。小児から15歳くらいまでに見られる精巣捻転症は緊急を要する疾患ですが、お腹が痛いとしか訴えないこともあり、見逃さないようにしなければなりません。

メンズヘルス外来

 男性ホルモン(アンドロゲン、主に精巣由来のテストステロン)が欠乏すると、「やる気」「元気」「バイタリティ」「男らしい体格」「性機能」など、男らしさや力強さをもたらしているアンドロゲンは加齢に伴って減少します。

 多くの男性はうまく適応するため支障を感じないのが普通ですが、中には心身の多彩な症状に悩む方があります(図)。

 日本泌尿器科学会では男性ホルモンの低下による加齢男性性腺機能低下症;LOH (late onset of hypogonadism)、いわゆる“男性更年期障害”として診断・治療の対象にしています。

自己テスト

10番目の項目に該当し、他に心当たりのあるものが3つ以上あれば、加齢男性性腺機能低下症(LOH)の可能性があります。

  1. 体がとてもだるく疲れやすい。
  2. くよくよして憂うつになりやすい。
  3. いらいらして怒りやすくなった。
  4. やる気がなくなり仕事の能率が落ちた。
  5. 急に体がほてって汗をかきやすい。
  6. 頭が重い時や頭痛が多くなった。
  7. 寝つきが悪く眠りが浅い。
  8. 筋肉の力が弱くなった。
  9. 動悸や息切れが起こりやすくなった。。
  10. セックスの意欲や能力が低下した。

検査について

 ホルモン活性の強いフリー(遊離型)テストステロン(FT)を測定します。FT値は日内変動があるため、午前10時までに採血します。FT値が年齢別の正常値より低い場合は、確認のためと他の関連するホルモン異常がないことを確かめるために再度血液検査を行います。

治療について

  1. FT値(フリー テストステロン値)が8.5pg/ml未満であればアンドロゲン補充療法の適応とし、11.8pg/ml未満の場合でも低下傾向群として治療を行うことがあります。
    治療は、エナント酸テストステロン125mgの皮下注射を2〜3週間毎に行います。ただし前立腺ガン、肝障害、多血症その他の疾患がないことを確かめる必要があります。
  2. カウンセリングでは生活環境や心身のQOL(Quality Of Life=生活の質)について話し合います。必要があれば、精神科あるいは心療内科の助言や併診をお奨めすることもあります。
  3. 抗うつ薬、抗不安薬、漢方薬などの補助療法を併用することがあります。
  4. 個人差がありますが、治療効果および心身の適応により、半年から2~3年で治療から離脱できる場合がほとんどです。