皮膚科

担当医師

山田 絢子(やまだ あやこ)

所属診療科

出身大学・略歴

出身大学:東海大学

  • 静和記念病院

外来診療日

皮膚科

診療内容

 治療の主体は、外用剤中心となります。その他、かゆみ止め内服、腫瘍であれば手術などです。皮膚に何かできれば、とりあえず皮膚科を受診してください。

湿疹、皮膚炎群(アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎など)

アトピー性皮膚炎では、ステロイドを過剰に怖がり、使わないで、皮疹の増悪をきたしている方を多くみかけます。ステロイドは、上手に使えば決して怖い薬ではありません。アトピービジネスに惑わされないように!

ウイルス性疾患 ・帯状疱疹(単純疱疹、麻疹、いぼなど)

いわゆるヘルペスです。水ぶくれができます。単純疱疹は何回も繰り返しますが、帯状疱疹は、原則的に1回しかなりません。以前、水疱瘡になった方が体力が弱ったときなどに発症します。

熱傷、擦過傷

やけどは、受傷時はとにかく直ぐに冷やす事が肝要です。そして、冷やしながら病院へ。

皮膚真菌症(足白癬(水虫)など)

水虫は治らないと思っている方が多いと思いますが、根気強く薬を塗れば治ります。但し、爪ミス虫は塗り薬では治りが悪く、内服が必要になる事が多いようです。

虫刺され

ダニ、毛虫、蜂、ムカデなどがあります。

疥癬 (ヒゼンダニ)

ヒゼンダニの寄生によっておきるとにかく痒い皮疹で、感染経路としては接触感染と、衣服や手を介した間接感染があります。患者さんに触れる場合は、予防着や手袋、その後の手洗いを。熱に弱く、50℃10分で死滅するといわれているので、患者様の衣服やシーツなどは熱湯につけた後に洗濯すると良いでしょう。

皮膚腫瘍(粉瘤)

皮膚が袋状になったもので、その中に垢(角質)がたまったものです。普段は自覚症状がありませんが、化膿すると赤く腫れ上がり、かなり痛くなります。

とび火

子供に多い病気で特に夏に、虫さされがきっかけとなり、それを掻きむしることによって広がっていきます。水ぶくれができ、それが破れてかさぶたをつけた状態になることが多いです。

疥癬とは

ヒゼンダニの皮膚寄生が原因
 疥癬とは、ヒゼンダニの皮膚寄生によって起こるとにかく痒い皮疹です。ヒゼンダニは大きさ0.2〜0.4mmほどの大きさで、ほとんど目には見えません。皮膚に進入した後、皮膚角質層に穴を掘って行き、卵を産み付けていきます。この穴掘りの結果生じた皮疹を疥癬トンネルといいます。卵は3〜4日で孵化して幼虫、そして成虫になり、数を増やしていきます。普通の刺し逃げダニと比べて、住みついて増えていくというのが厄介なところです。

 皮疹の性状としては、やや盛り上がったブツブツ(丘疹)が特徴ですが、小さな水ぶくれなど、色々な形をとります。指の間、わき、下腹部、陰嚢など柔らかいところを好みます。感染経路としては接触感染です。疥癬患者と蜜に接した人が直接感染する場合とその人の手・衣服などについたダニが第三者に感染、或いは寝具、タオルなどを介して感染する間接感染もあります。

疥癬の予防法

高温に弱いダニ
 予防法としては患者に触れる場合は、手袋や予防着を着用し、その後の手洗いが重要です。また患者様の寝ていたベッドのシーツ、衣服などは、できる限り毎日替えて洗濯してください。ヒゼンダニは、50℃10分で死滅するといわれているので、熱湯にしばらくつけた後に洗濯すると良いでしょう。

 疥癬は、寝たきりなど、自分で身の回りのことができない方が多いのですが、それらの方を病院などで世話をしている人などにもうつる可能性もありますので痒い皮疹がなかなかなおらない、広がってくるようなことがありましたら。一度皮膚科を受診してみてください。