耳鼻咽喉科

担当医師

新里 祐一(しんざと ゆういち)

耳鼻咽喉科部長

所属診療科

資格・所属学会・専門分野等
  • 一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医
  • 一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会認定 補聴器相談医専門医
  • 特定非営利活動法人日本気管食道科学会認定 気管食道科専門医
  • 身体障害者福祉法第15条指定医師
出身大学・略歴

出身大学:九州大学

  • 九州大学医学部附属病院
  • 福岡市立こども病院
  • 九州大学医学部病理学教室
  • 九州中央病院
  • 新日鉄八幡製鉄所病院
  • 下関市立中央病院
  • 福岡市民病院
  • 千鳥橋病院
患者様へ一言

同じ症状でも困る点は人によって異なります。よく相談の上で最善の治療を行っていきたいと思います。

外来診療日

外来担当医表・耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科での診療

 耳鼻咽喉科では、「みみ」「はな」「のど」「くびの周辺」に係る、さまざまな疾患に対して診断・治療を行います。これらの器官は感染・外傷・アレルギーなどが原因となり、痛んだり腫れたりすることがあり本来の機能を発揮できなくなります。そのような不具合に対応して、患者さんが元気になるお手伝いをさせていただくのが耳鼻咽喉科です。

 また、突発性難聴など直接命にはかかわらないものの、生活に大きな影響を与えてしまう疾患や急性咽頭蓋炎などの時に致命的となる疾患に対しても迅速で的確な診療を実践しています。

取り扱う主な疾患について

耳とその周辺
  • 難聴
  • めまい
  • 急性中耳炎・慢性中耳炎・滲出性中耳炎
  • 顔面神経麻痺
鼻とその周辺
  • アレルギー性鼻炎
  • 鼻出血
  • 急性副鼻腔炎・慢性副鼻腔炎
  • 味覚障害
咽喉とその周辺
  • のどの異物
  • 急性扁桃炎・慢性扁桃炎
  • 発声障害・嗄声(声帯ポリープなど)
  • 嚥下障害(呑み込みの問題)
頸部とその周辺/その他
  • 気管・頸部の骨折や外傷
  • 耳下腺・顎下腺・甲状腺などの炎症
  • 鼻・副鼻腔がん、咽頭がん、唾液腺腫瘍などの腫瘍全般

治療について

花粉・アレルギー性鼻炎に対する治療

 今や国民の4人に1人が花粉症を含むアレルギー性鼻炎に罹患してるといわれています。とくに若年層ではその比率が高くなっています。症状が出てしまったら、初めは症状がひどい部位の診療科を早めに受診しましょう。

 治療薬には、さまざまな種類があり、眠気やだるさもほとんどないものや口の中ですぐ溶けて、どこでも水なしで飲める口腔内崩壊錠や、小児も飲みやすい、ほのかに甘いドライシロップも出ています。

 当院では患者さんごとに投薬内容を考慮し、投薬で治療効果が出にくい方に対しては、外来でも治療可能な高周波療法や手術治療を行っています。

スギ花粉症への治療

 すでに国民の25%以上がスギ花粉症といわれる時代です。福岡記念病院の耳鼻咽喉科では2014年10月よりスギ花粉症の舌下免疫療法を行っています。

 舌下免疫療法とは、アレルギーの原因物質に対して耐性をつける治療法です。この治療法は、しばらくの期間服用を継続する必要はありますが、痛みや副作用も少なく、ご家庭で簡単に行えるメリットがあります。この治療法は、スギ花粉の飛散が始まる3ヶ月以上前から治療を開始すると効果的です。治療開始前に適応を決める検査がありますので、まずは一度当院耳鼻咽喉科を受診してください。

突発性難聴に対する治療

 突発性難聴に対しては、標準治療に加えて高気圧酸素治療を行っています。

※耳鼻咽喉科領域における高気圧酸素治療の保険適応は、突発性難聴のみでベル麻痺などの顔面神経麻痺は適応ではありません。

高気圧酸素療法

 普段私たちが呼吸で得ることができる酸素の量は、ほぼ一定となります。しかし、高い気圧環境の中で酸素を吸入すると、通常の大気圧下での呼吸で得られる酸素量に対して、10~20倍にまで酸素を体内に取り込む事ができます。この体内で取り込まれた大量の酸素は、手足の先端まで行き渡り血管新生や組織修復などに対して促進的に働きかけます。

 高気圧酸素治療は、大気圧より高い気圧環境の中で、酸素を吸入することにより、あらゆる低酸素状態の改善を行うことで、病態の改善を図ろうとする治療です。

補聴器外来

 当院では、専門医の診察に基づいた正しい補聴器選びを行うための補聴器外来を設けています。補聴器をつけようかと迷われている方、使用中の補聴器があっていないと感じられている方は、お気軽にご相談ください。

 補聴器外来では、お耳の状態やご希望を確認したうえで、それぞれの補聴器のメリット・デメリットのご説明や補聴器の試聴などを行います。お一人おひとりのより快適な“聞こえ”のために、是非お役立てください。