放射線科

放射線診断機器及び放射線治療機器の安全で的確な運用を担う

 放射線科は、CT・MRI・血管造影などの放射線機器を用いて画像を作成し、それをもとに病気の性状や広がりを正確に診断することが専門です。 その他、Interventional Radiology と言って血管造影の手技を用いて臓器に直接薬を注入したり、CTやエコーを用いて臓器に直接針を刺して治療したりも致します。

 当院には、最先端の放射線診断機器が装備され、地域の急性期医療に応えるため、24時間いつでも全ての診断機器を可動できる体制をとり、医師の診断・治療の支援を行っています。

診 断

 様々な画像診断機器を駆使し高精度診断が迅速に行える体制を整えています。

DR(DigitalRadiography)装置

 デジタル放射線画像の画像処理、撮影する装置です。

DSA(DigitalSubtractionAngiography)装置

 身体の血管を描出して病態の判断を行う血管撮影装置です。画像をデジタル処理し、血管周辺の臓器など、血管以外の不必要なデータの引き算処理を行い、血管のみを描出します。

 アンギオ装置は、身体の血管を描出して病態の判断を行う血管撮影装置です。通常の血管撮影装置は、血管だけでなく周辺臓器(内臓や骨など)が一緒に写ってしまい診断に支障をきたす事もありましたが、DSA装置では、画像をデジタル処理し、血管以外の不必要なデータの引き算処理を行い、血管のみを描出する検査法です。

 この方法を用いる事により、微細な病変をわかりやすく正確に描出する事が可能になりました。また以前のように写真を現像するまで診断できなかったものが、コンピュータの急速な進歩で検査を行いながら同時に画像を見る事が可能になり、診断及び治療への早期対応が可能になりました。

適応疾患及び検査部位

脳外科領域脳出血・脳梗塞・脳血栓・脳腫瘍・脳血管奇形・脳動脈瘤
体幹領域肝臓・すい臓・腎臓などの腫瘍性疾患・大動脈瘤
四肢領域上肢・下肢血管の狭窄・閉塞性疾患など
※その他、血管状態を把握する事によって診断できる疾患

MRI(MagneticResonanceImage)装置

 磁気と電波を使用して全身のあらゆる方向より診断に必要な断面を写し出します。また、血管像のみも描出できます(MR血管撮影つまりMRA)。X線を必要としない為、被ばくの心配がなく、身体に優しい検査と言われています。

 人体の水素原子に着目し磁気と電波を使用して、全身のあらゆる方向より診断に必要な断面を写しだす事ができます。

 この装置は、X線を使用しない為、被爆の心配がなく、身体に優しい検査と言われています。

 また、MR血管撮影(MRA)では、薬剤(造影剤)を使用することなく、身体の血管を描写する事ができ、脳動脈瘤等の初期診断において入院の必要がありません。当院は、磁場強度1.5T(テスラ)の装置を使用しており、短時間で鮮明な画像を提供する事ができます。

(1)MRA 脳血管画像 動脈瘤症例 (2)頸部MRI 腫瘤症例 (3)腰部MRI 椎間板ヘルニア症例

適応疾患及び検査部位

脳神経外科領域脳腫瘍・脳動脈瘤・脳出血・脳梗塞・脳血管奇形など
脊椎領域椎間板ヘルニア、脊椎部腫瘍など
骨、関節軟部領域骨折その他外傷、腫瘍など
体幹部肝臓から婦人科系臓器

X線CT(X-rayComputedTomography)装置

 80列、320列マルチスライスCT。頭部、胸部、腹部など、全身各部の断層像が数秒〜数十秒で撮影でき、脳卒中(脳出血、脳梗塞)や血管、心臓、腫瘍、外傷による臓器損傷などの診断に威力を発揮します。

 虚血性心疾患や脳卒中(脳出血、脳梗塞)及び外傷による臓器損傷等の状態を数秒から十数秒の時間で迅速に描出する事ができ、肺・肝臓・すい臓・腎臓・泌尿器科・婦人科領域の微細な病変を正確に描出する事ができます。また、最新の画像処理コンピュータを使用し、複雑骨折やCT-A(CT-血管撮影)の3D(3次元立体)画像を高速に処理できるようになり、診断精度をより一層引き上げる事ができます。

 当院は、ヘリカルCTを更新し、80列、320列マルチスライスCTを使用。画像精度の一層の向上はもとより、検査時間の短縮(数秒〜数十秒)により患者様の負担を一層軽微なものとしています。また、被爆の問題につきましても、本装置は以前の機種に比べ約4分の1に抑える事ができ、この面からも身体への負担を軽減しています。

適応疾患及び検査部位

脳神経外科領域脳腫瘍・脳動脈瘤・脳出血・脳梗塞・脳血管奇形など
心臓・血管系冠動脈・大動脈、腹部、頭頸部、下肢
体幹部肺・肝臓・胆嚢・すい臓・腎臓・泌尿器系・婦人科系臓器
整形外科領域複雑骨折等の精査

RI(RadioIsotope)検査

 体内に目的別に極微量の放射線(主にγ線)を放出する薬剤を投与し、外部からその微量な放射線を感知する特殊なカメラでその情報を収集し、機能と形態を同時に判断できる検査です。

 体内に目的別のごく微量の放射線(主にγ線)を放出する薬剤を投入し、外部よりその微量の放射線を感知する特殊なカメラの情報を収集し、機能と形態を同時に判断できる検査です。 

 内容の一例として、脳の血流を定量的に描出できる局所脳血流シンチ(図1)は、CT/MRでは描出困難な超急性期の脳梗塞の診断(予後診断も併せて)に大変有効です。

 また心臓の拍動を司っている心筋の状態を詳しく知る為に必要であるのが心筋シンチ(図2)であり、3次元解析などを駆使することにより、精度の高い診断を得ることができます。

(図1)脳血流シンチ
(図2)心筋 断層 機能分析像

代表的な検査

局所脳血流シンチ脳の血流分布を定量的に分析できます。
心筋シンチ心筋の血流及び動きを立体的に判断でき、負荷検査を併用する事で詳細な心臓の状態が分かります。
Gaシンチ全身の炎症状態や病巣の広がり具合を観察できます。

治 療

 通常の外科的手術に代わる新しい治療方法です。

リニアック治療(放射線治療)/ Linac

 日本語では「直線加速器」と呼ばれる装置を用い、体内のがんに向けて高度に制御された放射線を体外から照射し、がん細胞の破壊やがんの進行抑制、がんによる疼痛緩和を行う治療です。

 腫瘍を標的として、治療に必要な最低限の周囲組織を含めて放射線をあてますので、がんの種類や発生部位によって照射する放射線の強さや形状、大きさを変化させることで、頭から手足の先まで多様ながん治療を行うことが可能です。

IVRインターベンショナル・ラディオロジー

 放射線検査を行う手技を用いた治療の意で、放射線検査の延長線上における治療(手術)です。近年様々な機器の進歩により、身体の侵襲性(身体を傷つけたり、害や危険を与える事)の低い治療法として、広い分野で行われています。

PTA経皮的血管形成術

心血管以外の脳血管、頚動脈、末梢血管などの狭窄を拡げるIVRです。

PCI経皮的冠動脈形成術

心筋梗塞、狭心症の主流となる治療法です。

内視鏡下治療

胃や大腸の検査にとどまらず、患者さんに優しい治療の道具としても幅広く使われています。

ERBD内視鏡的逆行性胆道ドレナージ

胆道と十二指腸内を結ぶ特殊な管(ステント)を一時に留置し、胆汁を排泄させる治療法です。

EML内視鏡的機械的結石砕石術

胆道内に、結石を挟み込んで砕く特殊な鉗子を挿入し、砕いて石を取り出す方法です。

EVL内視鏡的静脈瘤結紮術

食道静脈瘤破裂部位の止血措置として、内視鏡を用いて特殊な器具(輪ゴム状の結紮材料)で破裂部位を塞ぐ方法です。

EIS内視鏡的硬化療法

食道静脈瘤破裂の場合、内視鏡を用いて、出血部位の血管壁を特殊な薬剤で硬化(固める)させ止血する方法です。

ガンマナイフ/ LekcellGammaKnife定位性放射線治療

メスを使わない脳外科手術。病変部に放射線を集中して照射できるため、隣接する正常部位のダメージ(被ばく)を極力抑える事ができます。