令和元年度 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

目次

年齢階級別退院患者数

年齢区分0~10~20~30~40~50~60~70~80~90~
患者数1341351852263714647671,2501,381713

①集計期間(平成31年4月~令和2年3月)に退院した患者さんの年齢階級別(10歳刻み)患者数を示しています。 
  ただし、年齢階級は90歳以上を1つの階級としてまとめています。
②年齢は入院した時点での年齢で集計しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

内科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
040081xx99x00x誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし14121.4920.8448.9484.59
161070xxxxx00x薬物中毒(その他の中毒)手術・処置等2なし 副傷病なし452.363.522.2241.91
110310xx99xx0x腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし3116.8712.5832.2680.45
160610xx99xxxx四肢筋腱損傷 手術なし2215.0513.2540.9168.64
0400801499×001肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし A-DROP スコア12014.1513.4810.0083.4

飲み込む力が衰えることが原因で起こる誤嚥性肺炎が一番多く、全体の20%以上を占めています。
4位の四肢筋腱損傷は「横紋筋融解」での入院を指しています。

呼吸器科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
040040xx9900xx肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし1215.7514.6216.6777.25
040110xxxxx0xx間質性肺炎 手術・処置等2なし1223.9218.8416.6782.58
160400xx99x00x胸郭・横隔膜損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし118.648.7318.1863.36
040200xx99x01x気胸 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり20.00
040100xxxxx00x喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし6.64

外科的治療が必要な患者さんのみではなく、専門的治療が必要な肺疾患を主に診ています。
前年度5位で10症例未満であった肺の悪性腫瘍が1位となる結果となりました。

循環器科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
050130xx99000x心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし21018.1517.7124.2984.26
050070xx01x0xx頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし1345.375.025.2272.16
050050xx02000x狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし743.494.401.3568.76
050130xx97000x心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし4818.9023.6729.1781.90
050130xx99020x心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし4326.3024.4332.5682.28

手術・処置等を必要としない薬物での治療となる心不全が多く、次いで、頻脈性不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術を行う症例が多くなっています。
ここで言う頻脈性不整脈とは、発作性頻拍や心房細動・粗動、心室細動・粗動などを指します。

小児科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
060380xxxxx0xxウイルス性腸炎 手術・処置等2なし362.285.390.005.17
040090xxxxxx0x急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし202.806.190.001.45
040070xxxxx0xxインフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし123.255.730.004.17
030270xxxxxxxx上気道炎4.94
040100xxxxx00x喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし6.64

ウイルス性腸炎や気管支炎や喘息などの呼吸器疾患の症例が多いです。
外来治療ではコントロールが難しい中等症の場合が多く、開業医の先生からの紹介も増加しています。

外科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
060380xxxxx0xxウイルス性腸炎 手術・処置等2なし784.725.392.5653.14
060100xx01xx0x小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし512.392.630.0063.06
060340xx03x00x胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし5012.149.7920.0083.30
060130xx99000x食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし497.317.4210.2057.98
060210xx99000xヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし378.868.892.7071.08

1位から4位までは、症例数は10件以上増えていますが、順位は前年度と同様という結果となりました。
5位のヘルニアの記載のない腸閉塞とは、「麻痺性イレウス」や「軸捻転」、「術後腸閉塞」などを指しています。

整形外科・脊椎脊髄外科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
160800xx01xxxx股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等16824.5525.9480.9584.09
07040xxx01xxxx股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等14124.0921.5314.8966.79
160760xx97xxxx前腕の骨折 手術あり4610.025.5413.0458.43
160690xx99xx0x胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)手術なし 副傷病なし3916.8719.4048.7278.38
160700xx97xx0x鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 副傷病なし357.915.942.8647.54

1位は変形性股関節症に対する人工股関節置換術を施行している症例で、2位は股関節骨頭壊死に対する人工骨頭挿入術または人工関節置換術(再置換も含む)を施行している症例となっており、股関節に対する治療が多いです。
脊椎・脊髄外科の件数もここに入っているため、4位に脊椎に対する治療が挙がってきています。

形成外科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
160200xx9700xx顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。)その他の手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし116.095.229.0952.09
160200xx0200xx顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし5.26
161000x199x0xx熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満) 手術なし 手術・処置等2なし12.36
080220xx97xxxxエクリン汗腺の障害、アポクリン汗腺の障害 手術あり6.83
160100xx97x00x頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし9.67

顔面の骨折や挫創に対する症例が多く、1位は挫創に対して創傷処理を実施しています。
外来通院での対応が多いため件数としては挙がってきていませんが、顔・手足(指)の骨折や先天異常(副耳や耳瘻孔、多指症など)、体表の外傷や熱傷、褥瘡や皮膚潰瘍、皮膚・皮下腫瘍、陥入爪(巻き爪も含む)などの治療、また、外傷や癌などの手術後の瘢痕・欠損・変形に対する機能や形態の再建(修正)なども行っています。

脳神経外科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
010010xx9906xx脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等26あり1413.33.937.8067.70
160100xx99x00x頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし668.87.3415.1553.86
010060×2990401脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は25023.1216.1340.0070.32
160100xx97x00x頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし388.619.6710.5362.58
010040x099000x非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし2126.6218.8176.1973.86

基本的には保存的治療で終える症例が多いですが、手術等を必要とする疾患としては、脳内出血や硬膜下出血などが挙がります。
1位の脳腫瘍は転移性脳腫瘍が多く、ガンマナイフ治療目的で紹介される場合が大半を占めています。

心臓血管外科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
050180xx02xxxx静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等263.082.783.8568.19
050161xx99000x解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし1014.4017.3410.0078.40
050180xx99xx0x静脈・リンパ管疾患 手術なし 副傷病なし14.04
050050xx0101xx狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。)単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり22.71
050130xx99000x心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし17.71

静脈・リンパ管疾患が最も多い症例で、中でも下肢静脈瘤に対する治療がメインとなっています。
今後も色んな症例に対応していけるよう体制を整えていきたいと思います。

眼科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
020110xx97xxx0白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼432.002.782.3372.14
020110xx97xxx1白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼5.09
020150xx97xxxx斜視(外傷性・癒着性を除く。)手術あり3.17
020220xx97xxx0緑内障 手術あり片眼7.53
020200xx9710xx黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし6.71

白内障に対する水晶体再建術が最も多く、全体の80%以上を占めています。
外来通院での対応が多いため件数としては挙がってきていませんが、診療範囲は、眼窩、眼瞼、涙道から網膜硝子体、視神経まで、眼科全てに対応しています。
外来手術(外眼部手術や硝子体注射、レーザー治療)や視能訓練などを行っています。

耳鼻咽喉科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
030400xx99xxxx前庭機能障害 手術なし857.385.011.1868.08
030428xxxxxxxx突発性難聴4311.638.932.3355.35
030240xx99xxxx扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし185.115.450.0045.61
030240xx01xxxx扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等155.477.760.0042.00
030380xxxxxxxx鼻出血5.42

前庭機能障害とは、めまい症やメニエール病、前庭神経炎のことをさします。末梢性めまい症が最も多く、救急外来での検査で脳血管障害が否定された場合は、耳鼻咽喉科に入院することが多くなっています。
急性扁桃炎・扁桃周囲膿瘍・急性喉頭頭蓋炎等の炎症性疾患で紹介入院することや顔面神経麻痺や突発性難聴等で紹介の受診も多くなっています。

脳神経内科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
010230xx99x00xてんかん 手術なし 手術・処置等2なし
副傷病なし
757.607.1012.0053.88
010160xx99x00xパーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし3017.1017.7216.6778.60
010080xx99x001脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし15歳以上146.9312.000.0033.43
010060×2990401脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし
発症前Rankin Scale 0、1又は2
1316.8516.1315.3870.92
030400xx99xxxx前庭機能障害 手術なし123.755.010.0079.00

てんかんの症例が一番多く、次いで、パーキンソン病、脳梗塞などを多く診ています。
4位の脳梗塞の治療法としては、エダラボンの投与によるものが多いです。
(エダラボン:血液の流れがわるくなったところで増加する有害なフリーラジカルを消去することにより、脳を保護します。通常、脳梗塞急性期に伴う神経症候、日常生活動作障害、機能障害の改善に用いられます。)

皮膚科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
080010xxxx0xxx膿皮症 手術・処置等1なし1310.0012.550.0063.54
080020xxxxxxxx帯状疱疹9.00
080007xx010xxx皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし4.01
161000x199x0xx熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満)手術なし 手術・処置等2なし12.36
080080xxxxxxxx痒疹、蕁麻疹6.36

1位の膿皮症は、ほとんどが「蜂巣炎(蜂窩織炎)」での入院です。

泌尿器科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
110310xx99xx0x腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし699.2012.5814.4979.30
11012xxx040x0x上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)手術・処置等1なし 副傷病なし492.332.646.1254.57
110080xx991x0x前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし122.422.498.3366.67
11012xxx99xx0x上部尿路疾患 手術なし 副傷病なし122.676.718.3351.08
11013xxx99xxxx下部尿路疾患 手術なし9.33

急性腎盂腎炎などの尿路感染症に対する症例が多く、次に、尿管結石や腎結石の症例を多く診ています。
3位の前立腺の悪性腫瘍は、確定診断のための生検目的での入院が主です。
その他、当院は高気圧酸素治療が可能なため、止血困難な放射性膀胱炎の紹介も受け入れています。

救急科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)


平均
年齢
患者

パス
170020xxxxxx0x精神作用物質使用による精神および行動の障害 副傷病なし281.572.840.0045.71
100380xxxxxxxx体液量減少症105.309.1310.0078.70
010230xx99x00xてんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし7.10
040081xx99x00x誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし20.84
160610xx99xxxx四肢筋腱損傷 手術なし13.25

当院の救急科では、救急外来を受診した患者さんを主に担当しています。応急処置を終えた後、入院対応となった場合には、専門の診療科に引き継ぐため基本的には入院患者を担当していません。
精神作用物質使用とは、アルコール性や麻薬等を指しています。当院では急性アルコール中毒の方が多く、入院当日または翌日には退院しています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発再発病期分類
基準(※)
版数
Stage IStage IIStage IIIStage IV不明
胃癌1118
大腸癌10131318
乳癌18
肺癌17,8
肝癌17,8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

①集計期間中に退院した患者さんが対象で、延患者数を集計しています。
 ※患者数が10未満のものは”-”で表示しています。
②集計期間中に「初発」として集計されたものは、「再発」には集計しません。
③医療資源を最も投入した傷病名が疑い病名だったものは集計対象から除外しています。

胃癌と大腸癌に対する治療目的での入院が多いです。
次に多いのは転移性脳腫瘍で、その原発癌として多いのが肺癌ですが、この集計では原発癌での入院が対象となっているため計上されていません。
当院ではリニアック治療も実施しており、こちらは乳癌に対するものが多いですが、外来通院での治療が多いためこれも計上はされていません。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数平均在院日数平均年齢
軽 症238.6153.78
中等症8917.9782.11
重 症1426.2184.57
超重症29.3388.67
不 明

①集計期間に退院した患者さんを対象にしています。
②この集計での成人とは20歳以上の患者さんを指します。
③市中肺炎とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。
④入院契機傷病名および最も医療資源を投入した傷病名が、『肺炎・急性気管支炎(DPCコード040080)』さらにその中でICD-10コードがJ13~J18であるものが対象です。
⑤重症度は市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類しています。

 1.男性≧70歳、女性≧75歳
 2.BUN≧21または脱水
 3.酸素飽和度≦90%
 4.意識障害(肺炎に由来する)
 5.sBP≦90mmHG

 軽  症:上記5ついずれも満たさない
 中等症:上記1~2つを有する
 重  症:上記3つを有する
 超重症:上記4~5つを有する
 不  明:1~5の項目のうち1つでも不明であったもの

当院では軽症~中等症の患者さんが多く、肺炎の大半を占めています。
来院時、すべての患者さんに胸部X線の検査を実施しており、早期に肺炎を診断することが可能であるため、
重症、超重症も0ではないものの、比較的軽い状態での治療開始を行っています。

脳梗塞の患者数等

発症日から患者数平均在院日数平均年齢転院率
3日以内20127.176.5546.89
その他41.13851.44

①脳梗塞の患者数を集計しています。
②発症日から「3日以内」と「その他」に分けて数値表示していますが、10未満が多くなる箇所は合計値を表示しています。

3日以内の症例が全体の95%以上を占めており、早期での治療開始が行えていることが分かります。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

循環器内科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K5951経皮的カテーテル心筋焼灼術
(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ)
1423.183.357.7572.91
K5493経皮的冠動脈ステント留置術
(その他)
822.234.994.8870.87
K5972ペースメーカー移植術(経静脈電極)394.9015.4112.8285.13
K598両心室ペースメーカー移植術1613.2511.5031.2581.25
K5491経皮的冠動脈ステント留置術
(急性心筋梗塞)
150.0016.200.0066.47

発作性上室性頻脈や心房細動等に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術が最も多く、次いで、狭心症・心筋梗塞に対するステント留置術が多くみられます。
外科的治療が必要となった場合には、心臓血管外科と連携を取り、対応しています。

外科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K672-2腹腔鏡下胆嚢摘出術653.146.837.6963.77
K7211内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
(長径2cm未満)
510.552.061.9664.12
K688内視鏡的胆道ステント留置術451.3614.7615.5681.60
K654内視鏡的消化管止血術360.6715.6413.8973.53
K718-21腹腔鏡下虫垂切除術
(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)
230.394.000.0040.74

前年度と変わらず、胆のう結石に対する手術が多い結果となりました。
開腹での手術よりも、内視鏡的・腹腔鏡下での手術症例の方が多く実施されています。

整形外科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K0821人工関節置換術(肩,股,膝)1581.0822.4614.5667.16
K0461骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿)1103.1619.0672.7380.24
K0811人工骨頭挿入術(肩,股)803.6820.5981.2585.13
K0463骨折観血的手術(鎖骨,膝蓋骨,手(舟状骨を除く),足,指(手,足)その他)391.5610.4915.3853.03
K0732関節内骨折観血的手術(胸鎖,手,足)362.5315.8927.7862.67

人工関節置換術が最も多く、その内9割が形成不全性股関節症に対して手術を実施しています。
骨折観血的手術については、大腿骨骨折に対するものが最も多いです。

脳神経外科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K164-2慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術171.5317.8841.1878.12
K1643頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内)111.0931.4581.8270.55
K609-2経皮的頸動脈ステント留置術
K1771脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)
K1642頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下)

前年度と同様、慢性硬膜下血腫に対する手術が多く、次いで、脳内出血、くも膜下出血に対する手術が続く結果となりました。

心臓血管外科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K617-4下肢静脈瘤血管内焼灼術211.002.144.7667.05
K5551弁置換術(1弁)
K5606大動脈瘤切除術(腹部大動脈
(分枝血管の再建を伴うもの))
K6173下肢静脈瘤手術(高位結紮術)
K552-22冠動脈、大動脈バイパス移植術
(人工心肺不使用)(2吻合以上)

前年度と同様、下肢静脈瘤に対する手術が最も多く、中でも血管内焼灼術が多く実施されています。

眼科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K2821ロ水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)
(その他のもの)
430.261.264.6572.09
K2821イ水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)
(縫着レンズを挿入するもの)
K204涙嚢鼻腔吻合術
K227眼窩骨折観血的手術
(眼窩ブローアウト骨折手術を含む)
K2421斜視手術(前転法)

眼科で実施されている手術の内、約9割は白内障に対する手術です。
緑内障に対するレーザー治療も行っており、かなり有効で、多剤点眼や観血的手術といった患者負担を軽減できることから、今後力を入れたいと考えています。

耳鼻咽喉科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K368扁桃周囲膿瘍切開術140.364.36039.36
K3772口蓋扁桃手術(摘出)
K331鼻腔粘膜焼灼術
K309鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術
K159-2顔面神経管開放術

扁桃周囲膿瘍に対する手術である扁桃周囲膿瘍切開術が一番多く、次いで、慢性扁桃炎に対する手術である口蓋扁桃手術(摘出)が挙がります。

泌尿器科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K768体外衝撃波腎・尿管結石破砕術490.311.696.1254.8
K783-2経尿道的尿管ステント留置術170.947.1835.2978.94
K775経皮的腎(腎盂)瘻造設術
K7981膀胱結石,異物摘出術(経尿道的手術)
K797膀胱内凝血除去術

泌尿器科で実施されている手術の5割以上が、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)となります。
経尿道的尿管ステント留置術は、水腎症や腎盂腎炎に対して行われており、多くの原因は尿管や腎の結石によるものとなっています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC傷病名入院契機症例数発生率
130100播種性血管内凝固症候群同一
異なる140.25
180010敗血症同一100.18
異なる160.28
180035その他の真菌感染症同一0.02
異なる
180040手術・処置等の合併症同一240.43
異なる0.02

播種性血管内凝固症候群(DIC)は感染症や悪性腫瘍等に合併することが多い疾患です。当院でも、感染症に合併した症例が多く、DICそのものでの入院はほぼありません。
手術・処置等の合併症としては、人工股関節置換術に準ずるものが多く、許容範囲を越えた無理な姿勢を取ると起こりやすい人工股関節脱臼や人工股関節の破損などが挙げられます。

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