令和5年度 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

目次

病院指標

年齢階級別退院患者数

年齢区分0~10~20~30~40~50~60~70~80~90~
患者数441042302103395557741,4551,850900

令和5年度の退院患者様の人数を10歳刻みの年齢階級別に集計しています。
年齢は入院時の年齢です。ただし、90歳以上は1つの階級としてまとめています。
昨年に比べ、40歳代以上の患者様が増加しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

消化器科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)


平均
年齢
患者

パス
060130xx9900xx食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし496.987.6316.3369.84
060140xx97x0xx胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし419.9810.9214.6372.05
060190xx99x0xx虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし398.138.555.1372.05
060100xx01xxxx小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術332.582.613.0366.12
060380xxxxx0xxウイルス性腸炎 手術・処置等2なし306.075.640.0069.53

胃や大腸はがんの好発部位であり、胃腸の腫瘍が悪性か良性かを鑑別するため検査入院、腫瘍の内視鏡切除術を積極的に行っています。また、虚血性腸炎、憩室炎、胃十二指腸潰瘍など急性に発症して緊急入院となる疾患も多く、オンコール体制で迅速に診断と治療を開始し、早期退院を目指しています。

循環器内科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)


平均
年齢
患者

パス
050070xx01x0xx頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし2013.394.571.9971.14
050130xx9900x0心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外13814.5717.3820.2987.57
050130xx9902xx心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり11015.8823.7429.0982.56
050050xx0200xx狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし662.794.261.5269.86
050130xx97020x心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等22あり 定義副傷病なし3727.9534.9948.6582.27

心不全が全体の約半数を占めており、薬物療法やリハビリテーションを中心に治療を行っています。重症や高齢者の治療が多いため在院期間が長くなっています。第1位の頻脈性不整脈とは、発作性頻拍や心房細動・粗動などを指し、経皮的カテーテル心筋焼灼術を行っています。

外 科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)


平均
年齢
患者

パス
060340xx03x00x胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし5411.698.7522.2279.09
060335xx02000x胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし379.116.872.7062.22
060150xx03xxxx虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等305.005.290.0044.80
060280xxxxxxxxアルコール性肝障害245.3312.910.0054.71
060210xx99000xヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし216.958.954.7665.90

胆汁の流れに問題が生じることで発症する胆管炎や胆のう炎の疾患が外科の上位を占めています。腹腔鏡を用いた手術では術後の回復が早く入院期間の短縮や患者様への負担が少ないです。

整形外科・脊椎脊髄外科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)


平均
年齢
患者

パス
160800xx01xxxx股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等17524.4925.575.4382.87
070350xx01xxxx椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術等7413.329.536.7651.16
07040xxx01xxxx股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等6225.0019.5520.9770.31
160760xx97xx0x前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし567.934.765.3654.64
160690xx99xxxx胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし5417.4819.3461.1183.00

転倒による大腿骨骨折が多く、手術後は早期にリハビリを開始しています。脊椎脊髄外科もここに含まれており椎間板ヘルニアに対する内視鏡を用いた手術が増えています。

脳神経外科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)


平均
年齢
患者

パス
010010xx9906xx脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等26あり933.064.268.6067.33
010060×2990401脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は29014.4315.736.6771.94
160100xx99x00x頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし708.508.3825.7170.19
160100xx97x00x頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし558.879.8816.3672.82
010040x099000x非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし3219.3119.0968.7571.28

脳腫瘍に対するガンマナイフ治療が最も多く、次いで脳梗塞となっています。神経内科でも脳梗塞の治療を行っていますが、脳神経外科では超急性期脳梗塞や重症につながる恐れのある症状を見極め、内科的治療だけでなく外科的治療も必要に応じて迅速に行えるよう体制を整えています。

眼 科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)


平均
年齢
患者

パス
020110xx97xxx1白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼574.074.461.7577.19
020110xx97xxx0白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼2.54
020230xx97x0xx眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし2.82
020220xx01xxx0緑内障 緑内障手術 濾過手術片眼8.7
020320xx97xxxx眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり3.17

白内障に対する水晶体再建術を主に治療しています。基本的には外来通院での対応が多いため件数としては挙がってきていませんが、診療範囲は眼窩、眼瞼、涙道、網膜硝子体等眼窩全てに対応をしております。

耳鼻咽喉科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)


平均
年齢
患者

パス
030400xx99xxxx前庭機能障害 手術なし1004.874.731.0068.32
030240xx99xxxx扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし305.635.513.3335.87
030240xx01xx0x扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 定義副傷病なし235.357.520.0040.70
030428xxxxxxxx突発性難聴2313.268.550.0061.04
030390xx99xxxx顔面神経障害 手術なし8.71

前庭機能障害とは内耳や脳幹に関与する前庭系の異常によって起き、主にめまいや平衡感覚の喪失といった症状です。具体的にはメニエール病、前庭神経炎、めまい症などで、原因によって治療方法が異なるため、患者様それぞれに合った治療を行っています。扁桃周囲膿瘍は扁桃の奥に膿が蓄積した病態のことで、患者様の症状に応じて手術を含めた治療の選択を行っています。

脳神経内科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)


平均
年齢
患者

パス
010230xx99x00xてんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし3710.977.2018.9260.76
010060×2990201脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は215.57
010061xxxxx0xx一過性脳虚血発作 手術・処置等2なし6.25
010080xx99x0x1脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2なし15歳以上16.56
010160xx99x00xパーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし18.24

当院ではてんかんの症例が最も多く、次いで脳梗塞が多い結果となっています。意識障害やめまいで搬送される患者様が多く、初期対応の際は脳卒中との鑑別が必要であり、慎重にかつ迅速に行っています。その他パーキンソン病を始めとする変性疾患については薬剤調整やリハビリテーションを主とした入院加療を行っています。

泌尿器科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)


平均
年齢
患者

パス
110310xx99xxxx腎臓又は尿路の感染症 手術なし11810.6413.5227.1278.16
11012xxx03xxxx上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)412.612.432.4451.78
11012xxx02xx0x上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし327.135.2221.8869.16
11012xxx97xx0x上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし225.957.0813.6476.77
110080xx991xxx前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり212.902.440.0073.57

尿路感染症が最も多く次いで尿管結石や腎結石となっています。結石に対しては体外衝撃波腎・尿管結石破砕術を行う場合が多く、1泊2日での入院や外来でも手術を行うため短期間での治療が可能です。

呼吸器内科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)


平均
年齢
患者

パス
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし12116.6020.638.0284.07
040110xxxxx0xx間質性肺炎 手術・処置等2なし2418.1318.6525.0071.25
0400801499x001肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア11718.7113.8829.4184.12
040120xx99000x慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし1412.4313.735.7175.14
040200xx99x00x気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし117.009.1763.6448.73

誤嚥性肺炎は高齢者に多く見られる疾患で、食べ物や唾液が誤って気道に入り込むなど嚥下機能が低下することで発生します。薬物療法や、リハビリテーションを中心に行い急性期治療後は嚥下機能回復のため、他医療機関と連携しリハビリ専門の医療機関へ転院を行います。

救急科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)


平均
年齢
患者

パス
161070xxxxx00x誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし122.503.628.3335.67
170020xxxxxx0x間質性肺炎 手術・処置等2なし101.303.050.0045.50
161070xxxxx1xx肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア18.53
170050xxxxxxxx慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし7.64

当院の救急科では、救急外来を受診した患者様を主に担当しています。応急処置を終えた後、入院対応となった場合には専門の診療科に引継ぐことが大半です。急性薬物中毒は誤用・過剰摂取などによって引き起こされますが、原因薬剤の特定を含めた迅速な診断と適切な初期治療が重要となります。初期治療後は入院となる場合に救急科が担当するケースがあります。

総合診療科

DPCコードDPC名称

平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)


平均
年齢
患者

パス
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし8619.2920.650.0082.69
110310xx99xxxx腎臓又は尿路の感染症 手術なし5015.0013.5230.0081.58
161070xxxxx00x薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし432.443.6220.9337.35
080010xxxx0xxx膿皮症 手術・処置等1なし2713.4412.8825.9378.11
170020xxxxxx0x精神作用物質使用による精神及び行動の障害 定義副傷病なし241.633.050.0033.08

昨年と比較して尿路感染症、膿皮症などの感染による疾患が増加しています。感染症の治療は抗生物質で行い、治療後は患者様の状態に応じ地域医療機関と連携を行い、リハビリ専門の医療機関へ転院を行います。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発再発病期分類
基準(※)
版数
Stage IStage IIStage IIIStage IV不明
胃癌18
大腸癌10121118
乳癌
肺癌18
肝癌18
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

当院では大腸癌のStageⅢまでの入院が最も多い症例となります。治療は内視鏡的切除や腹腔鏡手術など低侵襲な治療を積極的に行っています。その他ガンマナイフやリニアックも行っているため転移性脳腫瘍や乳がんも多いですが、「再発のもの」と「外来にて治療が行われているもの」に関してはこちらには集計されていません。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数平均在院日数平均年齢
軽 症1611.0054.38
中等症7116.5178.80
重 症1618.8883.06
超重症
不 明

肺炎の重症度分類は市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROP)を用いて行っています。
・男性70歳以上 女性75歳以上
・BUN 21mg/dl以上または脱水あり
・SpO2 90%以下(SpO2 60Torr以下)
・意識障害あり
・収縮期血圧 90mmHg以下

市中肺炎:普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
肺炎の重症度:5つの項目から成り立っており、該当数により軽症から超重症の4段階に分かれています。
・軽症:0点の場合
・中等症:1~2点の場合
・重症:3点の場合
・超重症:4~5点の場合 ただし意識障害(ショック)であれば1点でも超重症
・不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合

脳梗塞の患者数等

発症日から患者数平均在院日数平均年齢転院率
3日以内25917.0977.5543.01
その他1310.0872.770.37

当院では発症してから3日以内の症例が主であり、超急性期の血栓回収術を積極的に行い、良好な治療成績が得られています。内科的治療および必要に応じて外科的治療(手術)も合わせて行っており、当院である程度動けるように治療を行った後は、リハビリ専門の医療機関へ転院を促すことで地域医療機関と連携し、患者様が少しでも早く日常生活に戻れるよう尽力しています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

消化器科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K654内視鏡的消化管止血術641.2510.3826.5676.45
K7211内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満331.392.273.0366.97
K664胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。)200.757.9090.0083.65
K688内視鏡的胆道ステント留置術172.2415.8841.1883.18
K722小腸結腸内視鏡的止血術171.828.2417.6573.88

消化器科で最も多い手術は内視鏡的消化管止血術、次いで内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術です。また、胆膵疾患(総胆管結石性胆管炎や胆膵の悪性腫瘍など)に対してステントという短い管を入れ胆汁や膵液の流れをよくする治療、経口摂取不能な方に対する胃瘻造設などの手技を多く行っています。

循環器内科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K5951経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの1991.461.804.0274.20
K5493経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの411.783.299.7671.12
K5972ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合335.007.4530.3084.79
K5492経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの320.067.003.1368.34
K5952経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの220.911.410.0052.59

心房細動などの不整脈に対し経皮的カテーテル心筋焼灼術やペースメーカー移植術を行っています。狭心症や心筋梗塞に対する経皮的冠動脈ステント留置術も多く行っており、外科的治療が必要となった場合は心臓血管外科と連携を取りながら治療を行います。

外 科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K672-2腹腔鏡下胆嚢摘出術621.656.583.2364.55
K688内視鏡的胆道ステント留置術490.8815.8426.5379.10
K718-21腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの300.433.570.0044.80
K635胸水・腹水濾過濃縮再静注法190.681.000.0053.47
K6335ヘルニア手術 鼠径ヘルニア140.863.710.0066.57

胆のう炎や胆石症に対する手術が上位2位を占め、外科手術全体の20%となっています。腹腔鏡下胆嚢摘出術は腹腔鏡で小さな切開部位から胆のうを摘出することにより、開腹手術に比べ回復が早く入院期間が短縮されるという利点があります。内視鏡的胆道ステント留置術は胆管が狭窄または閉塞している場合に内視鏡を使用し胆道内にステントを挿入し、胆汁の流れを確保します。虫垂炎に対する虫垂切除も腹腔鏡で行うことにより開腹術に比べ術後の痛みや回復が早く、患者さんへの負担が少ないです。

整形外科・脊椎脊髄外科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K0461骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿1383.2118.5765.2280.64
K0821人工関節置換術 肩、股、膝922.3322.4925.0071.87
K0811人工骨頭挿入術 肩、股743.8520.6275.6886.08
K134-22内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術743.2210.289.4651.80
K0483骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿641.082.771.5655.94

骨折観血的手術の多くが大腿骨骨折に対するもので、その内の92%以上が65歳以上の患者様です。人工関節置換術および人工骨頭挿入術の多くは股関節に対する手術です。内視鏡下椎間板摘出術は椎間板のヘルニアに対して脊椎内視鏡を用いて行う低侵襲手術です。特殊な内視鏡を使用しその視野特性を活かすことで、より繊細な手術を行うことができ、出血や術後の痛みの減少などの利点も多く、短期入院、術後の早期社会復帰が可能となります。

脳神経外科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K164-2慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術311.6513.6825.8180.00
K178-4経皮的脳血栓回収術131.6213.5461.5477.77
K1771脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所112.0929.5545.4560.09
K1643頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの101.7030.9090.0067.70
K609-2経皮的頸動脈ステント留置術

基本的には保存的治療が多く、主に手術の適応となる症例は慢性硬膜下血腫やくも膜下出血、次いで脳梗塞や血管狭窄に対しての治療が多く実施されています。

眼 科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K2821ロ水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの650.382.451.5475.91
K2191眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法
K2821イ水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 縫着レンズを挿入するもの
K2801硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの
K2683緑内障手術 濾過手術

当院の眼科での主な実施手術は白内障に対する水晶体再建術です。年を重ねるにつれて水晶体が白濁していくことにより生じる疾患のため、平均年齢も高くなっています。白内障の手術は患者様の状態に合わせ片眼ずつ、もしくは両眼で行うか計画し治療を行っています。

耳鼻咽喉科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K368扁桃周囲膿瘍切開術260.813.620.0041.96
K3772口蓋扁桃手術 摘出
K331鼻腔粘膜焼灼術
K3692咽頭異物摘出術 複雑なもの
K407-2軟口蓋形成手術

扁桃周囲膿瘍切開術は扁桃腺炎の合併症として起こる扁桃周囲膿瘍を排出する手技で、感染の拡大を防ぐために行われます。口蓋扁桃手術は扁桃腺の慢性的な炎症、感染の治療として口蓋扁桃(のどの両側にあるリンパ組織)を外科的に摘出する手術で、扁桃腺炎に関連する手術が多く行われています。

泌尿器科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K783-2経尿道的尿管ステント留置術600.785.7025.0076.80
K768体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)410.291.372.4452.27
K7811経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの241.753.6320.8369.88
K775経皮的腎(腎盂)瘻造設術150.6716.8773.3379.20
K7812経尿道的尿路結石除去術 その他のもの151.336.2026.6771.60

腎結石、尿管結石に対する治療が多く、経尿道的尿管ステント留置術、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術、経尿道的尿路結石除去術などを行っています。経皮的腎(腎盂)瘻造設術は尿管結石や悪性腫瘍などにより尿路が閉塞した方の腎機能悪化を防止するために行う手術です。

総合診療科

Kコード名称

平均
術前
日数
平均
術後
日数


平均
年齢
患者

パス
K386気管切開術1116.9123.8272.7374.91
K654内視鏡的消化管止血術
K084四肢切断術(上腕、前腕、手、大腿、下腿、足)
K060-31化膿性又は結核性関節炎掻爬術 肩、股、膝
K664胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。)

気管切開術は誤嚥性肺炎や市中肺炎(普段の社会生活の中でかかる肺炎)など悪い呼吸状態に対し行う手術です。耳鼻咽喉科や集中治療科などと連携して行った手術も含まれており、他診療科と連携を取りながら治療を行っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC傷病名入院契機症例数発生率
130100播種性血管内凝固症候群同一
異なる270.42
180010敗血症同一260.40
異なる210.33
180035その他の真菌感染症同一
異なる
180040手術・処置等の合併症同一370.57
異なる

播種性血管内凝固症候群(DIC)は感染症や悪性腫瘍などに合併することが多い疾患です。当院でも感染症に合併した症例が多く、DICそのものでの入院はほぼありません。
敗血症も治療経過中に免疫不全の状態から合併することが多い疾患で、敗血症が原因で入院、又は敗血症が主で入院となる症例は稀です。
その他の真菌感染症の該当患者さんはいませんでした。
手術・処置等の合併症としては、股関節や膝関節の人工関節置換術に準ずるものが多く、許容範囲を超えた無理な姿勢を取ると起こりやすい人工関節の脱臼や破損などが挙げられます。

医療の質指標

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母)分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子)リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
79162078.38%

一般社団法人日本血栓止血学会の予防ガイドラインでは、40歳未満の大手術や60歳以上あるいは危険因子がある非大手術がリスクレベル中以上の手術とされ、当院では791件となっています。そのうち、抗凝固剤(血栓の生成を防止する薬)や弾性ストッキング(弾力性を持った特殊なストッキング)などで肺血栓塞栓症の予防対策を行った件数は620件となり、全体の78.3%となっています。

血液培養2セット実施率

血液培養オーダー日数(分母)血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
82775290.93%

血液培養検査は2セットの血液を培養し、検出感度を上げ見落としを防ぎ、血液中の細菌を同定して必要な抗菌薬を使用することを目的としています。当院での血液培養オーダー日数は827日で、血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数は752日となっており、2セットの実施率は90.93%となっています。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
67557384.89%

広域スペクトル抗菌薬とはいろいろな細菌に効果を有する抗菌薬のことを指します。抗菌薬は長期使用すると抗菌薬が効きにくい、若しくは効かない耐性菌ができるため、早期に細菌培養検査を行うことにより原因菌を特定し、原因菌に狙いを定めた抗菌薬を使用することができます。当院では675件のうち573件細菌培養同定検査が行われ、入院日から抗菌薬が処方される日までの間に実施された細菌培養同定検査は84.89%となっています。

更新履歴

  • 2024年9月25日 令和5年度「病院情報の公表」ページを公開
  • 2024年9月27日 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率を修正
  • 2024年10月1日 診断群分類別患者数等の平均在院日数(全国)を修正
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